会期:2012年7月27日(金)〜29日(日)
AM10:00〜PM6:00(最終日はPM4:00まで)
会場:台東区立浅草公会堂
東京都台東区浅草1-38-6
今回、第11回を迎える「全国 書 の仲間展 佑友」は、平成24年、今から10年前に山田修也氏を中心として、20代から40代の新進書道家40名により発会されました。
書展の名前である「佑」は「たすける」という意味であり、つまり、「佑友」とは「友を佑(たす)く」。
この展覧会は、お互いに切嗟琢磨しながらお互いを高め合っていく、「友を佑(たす)く」書展として始められました。
第1回展から数年は、若者の街である表参道で開催され、「現代の言葉」による”分かりやすく、読みやすく、親しみやすい”作品が展示されました。
また若者らしい自由で斬新な作品が多く展示されました。
通常、書展と言われるものは、中国の古い時代の漢詩や日本の古い時代の短歌や俳句を、現代の若者にとっては非常に読みにくい書体で書いた作品が多いものです。
そのため、日頃から書道に関わっている若者でないと、書展に行っても何が書いてあるのか読めず、退屈であると思われがちでした。
しかし、書は意味を持つ言葉を描いた美術であるため、見る人はやはり「読みたい」という欲求にかられるものです。
その点、佑友は、「ジャンルにとらわれず、書を墨と言葉の芸ととらえ、だれもが読める温かな響きの作品」を多く発表しているため、若い年齢層の方にも、作品を深く鑑賞していただけ、毎回とても喜んでいただいております。
また、この書展の特筆すべきところは、流派にとらわれないこと。
日本の書道会はピラミッド構造のヒエラルキー社会であるところが多いのですが、そういった3次元的構成の会ではなく、「佑友」は山田修也氏を中心とした二次元的な同心円的構成の会です。
社中、師承系統を問わず、様々な流派の書家が参加しています。
師匠の字を真似するのではなく、自分は何を表現したいか、ということを追求して作品を発表しています。
そういった点でも、退屈しない興味深い書展であるということができます。
主宰の山田修也氏は、新潟市の出身で、石橋犀水氏に師事し、その後は独自の活動を続け、現在では、毎日書道展審査会員、佑育書道会代表、全国書の仲間展佑友主宰、静岡県・伊東市市民大学書道・ペン講師、財団法人上原仏教美術館(大正製薬株式会社)写経講師等、幅広く活躍しており、個展も全国(東京・静岡・新潟・富山・京都・秋田)で20回以上も開催した実績があります。
山田氏の書に惚れている人が多いのはもちろんですが、”人とのつながり”、”人”をとても大切にする姿勢に尊敬の念を抱いて、山田氏の周りに集まってくる人が大勢います。
その山田修也氏を中心とした「佑友」は、途中で会場を江戸時代以前からの東京隋一の繁華街・浅草に移し、毎年1回のペースで開催を続けてきました。今回は11回目となります。
書を愛してやまない書家達の書道展、どうぞご期待ください。
7月28日(土)14時から、書道パフォーマンスを行います。
東京の夏は暑いので、白い和紙のうちわに、文字を書いて来場者にプレゼントする、というイベントです。
書展参加メンバーが、来場者から、好きな言葉を聞き、その場で皆さんの前で書きます。
パフォーマンスを見ることも楽しんでいただけるし、うちわをお土産として持って帰っていただけるというイベントです。
7月29日(日)14時から、山田修也氏による作品鑑賞会を行います。
それぞれの作品の書家本人から「作品の意図したところは何だったのか」等、来場者に解説し、
山田修也氏がそれぞれの作品の見所を解説します。